
人が驚くほどちっぽけに見える。
元を正せば、フランソワ1世の狩猟小屋を始まりとしたシャンボール城。広大な庭園の中に佇むシャンボール城は、どこか寂しげにも見える。それもそのはず、シャンボール城には部屋が440、暖炉が365、階段が74もあるが、フランソワ1世は統治時代、シャンボールに滞在することはほとんどなかった。 実際、王が滞在したのは合わせても7週間、狩猟のための短い訪問だった。と言うのも、シャンボール城は華麗に装飾され、また開き窓、外廊下、屋上の広大なオープンスペースなど、イタリア・ルネッサンス様式を取り入れているが、それらは天井の高い大きな部屋と共に、暖房のことを考えると不都合なものであり、寒冷な中央フランスに向いていなかったからである。
シュリー・シュル・ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷 2000年、世界遺産(文化遺産)

ケコワ島には、冒険心をくすぐるものがある。
「接近」じゃなくて、すごく「直に」触れて回りたい気に駆られるが、それがダメとは…。
あんまりだ。

初めから海の中に建っていたわけじゃない。
ケコワ島周辺地域では、地震による地殻変動で、それまで陸地だったところが沈み、海になった。地震大国ニッポンに住みながら、比較的地震の少ない土地に生まれ育ったため、20歳頃までに経験した地震は、わずか2度。それも、震度2。そしてその後体験した、阪神淡路大震災…。それでも、土地が沈んだ話は聞かない。陸地が海になるほどの地震って、どれほどのものかと思う。
全てが水の底になってしまったわけではないが、美しさと同時に自然の驚異を感じさせてくれるところ、ケコワ島。美しい海に遺跡と化した住居跡が旅人を惹き付けるが、遺跡に接近してはならない(潜水も禁止)。遺跡を壊す不届き者がいるそうで、警備兵が目を光らせている。ウナムさんが旅行された、辺境の町マルディン(同じくトルコ)の城砦ではないが、「バキューン!」とやられる可能性も、無きにしもあらずだ。
自然の驚異 From VALVANE

ケコワ島の呼び物、石造りの民家。
どれほどの昔なのか…、大地震で地盤沈下。村は半ば、海の中へ。

ケコワ島の空も、夕日に染まり始めた。
明日の冒険に備えて、今日はこれで引き揚げるとしよう。