
ボール遊びをする子供たちがいて、犬の散歩をする大人がいる。
それを静かに見守るのは、英国の誇りと伝統――。
旧グリニッジ天文台のある丘から見下ろせば、イギリス最初のパラディオ式建築であるクイーンズハウスが見える。その後ろに控える左右対称になった建物は、王立海軍大学。
河港都市グリニッジ 1997年、世界遺産(文化遺産)

世界中の時刻の母、
ロンドンの東の外れ、グリニッジにて、
今日も世界の時を刻む。
ロンドンの外れにあるグリニッジの建築物群と、それらが建ち並ぶ公園は、17・18世紀イギリスの芸術と科学を象徴するものである。この「グリニッジ標準時間」の地点として有名なグリニッジは、1675年に国王チャールズ2世の命により創設。その後イギリスが主導した産業革命が世界中で進み、世界共通の時刻制度が必要になると、1884年にアメリカのワシントンで開催された国際子午線会議にて、グリニッジ天文台を通る子午線を経度の基本である本初子午線(経度0度の子午線)とすることが決まった。現在、天文台としての役割は終えているものの、博物館として一般に公開されており、天文台内の床に引かれた「経度0度の子午線」をまたいで記念撮影することも出来る。
河港都市グリニッジ 1997年、世界遺産(文化遺産)